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第19回アイラ・コンサート [Islaymusic]

皆様,こんばんは!!
昨日(11月28日),第19回アイラ・コンサートが開催されました。
ご来場頂きました皆様,ありがとうございました!!

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【曲目解説】プレヴィン/ソナタ【ではない】 [Kaspar]

プレヴィン/ソナタ (2007年以来,8年ぶり4回目

指揮者,作曲家,ピアニストとして高名なアンドレ・プレヴィン氏。
1997年に作曲されたこの曲と,「オーボエ,バスーンとピアノのための三重奏曲」は,ファゴット奏者にとって重要なレパートリーとなりつつあります。
演奏家によって好みが分かれる(それはどの曲でもそうですが...)ところではありますが,僕にとってはどちらも不可欠な曲です。
「ファゴット曲の中で,一番好きか」どうかを聞かれたら,少々困ってしまいますが,ベストナイン(野球か!?)には2曲とも確実に入ります。

さて,「ソナタ」のお話。
1994年に作曲された「トリオ」が「ドラマティック」「野趣的」な印象を持っている僕ですが,「ソナタ」は「物凄い歯切れのよい掛け合い」「二羽の鳥がそれぞれ自由に飛び回りつつ,同じ方向を目指す」曲のような気がします。
言葉で上手く表現できない...。
却下(きのうと同じ症状)。
4分の4で進んでいた曲に突如8分の3が現れるあたり,「羽を止めて気流にのって」という感じ,しませんか!?
ハリウッドの映画で,展開が急に変わるシーン。
動と静。

ファゴットで表現できるあらゆる要素がいっぱい詰まった「ソナタ」。
やっぱり,今年のリサイタルも,この曲で締めくくりたいと思います。

8日間,駄文にお付き合いくださり,ありがとうございました!!
あと10日でリサイタルです。
いよいよ,最終調整段階に入ってまいりました。

皆様のご来場,お待ちしております!!!!

※訂正を一つ...。 昨日,ケックランの「聴いたことのある曲」で「ホルン協奏曲」と書きましたが,どうやら「ホルンとオーケストラのための詩曲」というタイトルらしいです。 お詫びして訂正いたします...。

KASPAR, der Fagottist Op.614

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【曲目解説】ケックラン/ソナタ Op.71【ではない】 [Kaspar]

■ ケックラン/ソナタ Op.71 (2008年以来,7年ぶり3回目

第1回アイラ・コンサート(2003年4月)の1曲目。
僕は,自分の新たな人生のスタートに,この曲を選びました。
学生時代に思い入れがあったわけでもなく,当時まだ演奏したことがありませんでした。

自分で演奏会を企画し,主催し,演奏する。
誰かに拾われるのを待っているだけでなく,自分から発信しよう(発進しよう)とした,第一歩でした。

今でも,鮮明に覚えています。
無名の僕の演奏会に,100人近いお客様が来てくださったこと。
高校時代の友人のお母さんたちから,巨大なお花を頂き,恐縮したこと。
そして,最初のhの音を吹き始め,「ああ,俺は何か大それたことを始めてしまったな」と,腹をくくったこと。

その「第1回」に「リサイタル」というタイトルをつけることを躊躇い,大学の同期を巻き込んで「オーボエとファゴット・室内楽の夕べ」としたことからも,当時の不安の度合いがわかります。

その時,オーボエを吹いてくれた佐川くんとは,大学受験の時からのお付き合い。
第1回開催に踏み切ることができたのは,彼が僕の無謀な挑戦を無言で後押ししてくれたのが大きな要因の一つなのです。
そして,りか先生(「先生」と呼ばれるのは嫌かもしれませんが)には毎回長時間のリハーサル,ハードなプログラム,予測不能な本番と,神経をすり減らすようなことばかりさせてしまい,本当に頭が上がりません。

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ケックランは,フランスの作曲家。
非常に多作であり,作品番号は226まであるそうです。
僕が聴いたことがある曲は,
「3つの小品」(バソンとピアノのための)
「フルート,クラリネット,バソンのためのトリオ」
「ホルン協奏曲」
位ですが,どれも耳にやさしい,非常に聴きやすい曲です。

この「ソナタ」は,ファゴット(バソン)の延ばし音に,ピアノの分散和音が「塊」となることなく,各音ごとにファゴット(バソン)の音が光線状態を変えてキラキラ光るような曲です。
わかりにくい表現ですね。
ファゴットの音は,非常に倍音構成が複雑なため,ファゴットの音自体は「延ばしている音」なのに,それに交わるピアノの音が各音ごとにファゴットの音に違った煌めきを与えてくれるのです。
やっぱりわかりにくいわ...。
言葉で説明するの,断念。

したがって(断念したのに,何にしたがうのか),ピアノの楽譜は16分音符をはじめとする「分散和音」が多いのに対し,ファゴットの楽譜は比較的「長い音」が多く書かれています。

音を延ばしながら,それに混じるピアノの分散和音による「七変化」を楽しみながら,リハーサルが進められているところです。

学生時代の僕は,ファゴットが細かい動きをすることばかり追求して,「音」自体の煌めきを考えることなく過ごしてしまった気がします。
この曲を「第1回の最初の曲」と選んだということは,「自分が進むべき方向性は何か」を卒業した後に(いざ「学生」ではなくなった時に)ようやく気が付いたのかもしれません。
一つ一つの音をもっと深く思慮すること。
この曲が,教えてくれました。

「2度あることは3度ある」「三度目の正直」。
僕の場合,どちらでもない気がします。
今回は,今回のケックラン。
僕と,りか先生と,当日ご来場頂いた方々だけの,ヒミツです。

KASPAR, der Fagottist Op.613

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【曲目解説】ヒンデミット/ソナタ【ではない】 [Kaspar]

■ ヒンデミット/ソナタ 2006年以来,9年ぶり2回目)

ヒンデミットは,ドイツの作曲家,指揮者。
このソナタは1938年に書かれました。若い頃の僕は「演奏時間,曲の規模がやや小ぶりのため『ソナチネ』と言ってもよいかもね」などと思っていましたが,いやいやとんでもない。短い楽曲の中にファゴットの魅力が詰まった「山椒」のように小粒でもピリリと辛い曲です。
第2楽章が"Langsam"(遅い)部分と"Marsch”(行進)からなっており,Marsch部分が「第3楽章」と解釈することもできそうですが,やはり楽譜通り読み取ると,この曲は「2楽章から成っている」ということになります。

彼の持論として,「音が2つ以上鳴ると,その2つの音の関係には必ず『調性』が存在する」というものがあります。「無調」という概念が世の中に出現しはじめた頃のお話です。このファゴット・ソナタも,2つの楽章はともに「ファゴットの『単音』にピアノが『和音』を重ねる」という方法で終結します。
興味深いのは,第1楽章は長三和音で終わり,第2楽章は短三和音で終わるところですね...。

ヒンデミットのソナタ,というと,いろいろな楽器の方が思い浮かべる曲があると思います。それもそのはず,ヒンデミットは「すべての楽器のためにソナタを書いた」人。
それだけ,オーケストラを知り尽くした人だったのですね。
しかも,彼のすごいところは「いろんな楽器のソナタシリーズ!!」だというのに,どの曲も個性的で,似たような曲にならないところ。
各楽器の良さを最大限引き出している気がします。

ヴィオラ奏者としても高名だったヒンデミットだけあって,ヴィオラの曲が多く,弟が所有するヒンデミットの曲(もちろんヴィオラの)の楽譜を見つけては,「この副題は何と言う意味か」と興味深く質問するのです。
※そのタイトルが「白鳥を焼く男」という意味だと知って驚愕...。白鳥って食べたらおいしいのだろうか!?

ヒンデミットは作曲家としても指揮者としても第一人者でした。
何と,ウィーンフィル初の日本公演の時,指揮者として来日したのです(1956年4月)。
今と違ってジェット機などなく,それこそ何十時間もかけて到着した日本では,器用に箸を使って刺身を食べ,日本酒も味わっておられたようです。
日本の伝統音楽にも大変詳しく,日本人すらあまり知らないような内容を矢継ぎ早に質問をされて,誰も答えられずに困った,という事があり,彼の博識ぶりが伺われますね。

さて,この「ファゴット・ソナタ」を演奏する際,短時間に色々な要素を表現しなくてはなりません。同じフレーズはあまり繰り返されず,まさに「一音入魂」の精神。

音楽家としての力はもちろん,「人間力」も大切だ,と思わせられる作品です。

KASPAR, der Fagottist Op.612

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【曲目解説】テレマン/ソナタ へ短調【ではない】 [Kaspar]

■ テレマン/ソナタ へ短調 (2004年《6月公演》以来 11年ぶり2回目)

ファゴット奏者として生きていると,しばしば「この曲はファゴットのオリジナル作品か!?」という議題に遭遇します。
昔,とあるヴァイオリンの先生が,「ピアノはいいわよねぇ,レパートリーが多くて。」という事を仰っていましたが,いやいやいやいや。ファゴットに比べたら,ケタが違うほどたくさん曲があるじゃあないですか,と思ってしまうものです。

この曲は,どうやらフルートで演奏する事も多いようです。
そういえば,初めてこの曲を聴いたのは,フルートの演奏だった気がしますし,その後ファゴットで演奏しているのを聴いて「ああ,ファゴットでもやるんだ」と思っていました。

その後,文献を探り,現在僕の中では,この曲は「元々ファゴットの曲で,フルートでも演奏可」となっております。
今回使用する(というより学生時代からずっと使っている)アマデウス版の楽譜の冒頭には,この曲の原典版なのかしら,当時を思わせる古めかしい楽譜の写真が全楽章分,掲載されています。
その最後に(切れてちゃんと読めないのですが),「ソロパートはフルートで演奏してもよい」と書かれている気がするのです。
※ちゃんと訳していませんが...。間違っていたらごめんなさい。指摘してください。

また話を蒸し返して恐縮ですが,実のところ,「オリジナルであるか」は,大して気にはしていません。この曲のオリジナルが何であろうが,ファゴット奏者によって演奏され,ファゴットの魅力,その奏者の魅力を発揮してきたことには変わりありませんし。

それなのに,「これはファゴットのオリジナルだ。ドヤッ!!」と言ってしまうあたりが,レパートリーの少ないファゴット奏者の悲哀なのかもしれませんね...。

ちなみに,ファゴット奏者が頻繁に演奏するテレマンの曲として,「ソナタ ホ短調」もありますが,こちらは「ヴィオラ・ダ・ガンバ」のための曲と認識しています。
また,ヴィオラの曲をパクったのか,と言われてしまいそうですが,こちらを演奏する時は,「ヴィオラ譜のまま」演奏したくなります。結果,ブレス箇所が少なくなり,吹きっぱなしになり,当時のファゴットではあり得ないハイトーンの嵐となり,さらには32分音符だらけの難曲になります。

そんなわけで,今回のリサイタルでは審議するまでもなく「へ短調」を演奏する事になったのですが,どうも僕は「F」の調とはあまり相性が良くないらしいです。
どうやって歌おうか,どうやって装飾しようか,悩んでしまうのです。

一度,試しに「へ短調のソナタ」を半音下げて「ホ短調」で演奏してみたら,すごく吹きやすく,しっくり来るのです。
本番でも,何食わぬ顔をして,「ホ短調」で吹いたら,何人くらいの方が違和感を感じるだろうか。案外,気にならかったりして。

もちろん,今度のリサイタルでは,そんなことしませんよ!!

KASPAR, der Fagottist Op.611

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【曲目解説】ヴェーバー/アンダンテとハンガリー風ロンド Op.35【ではない】 [Kaspar]

■ ヴェーバー/アンダンテとハンガリー風ロンド Op.35 (2004年以来,11年ぶり2回目)

この曲は,「ファゴット+ピアノ」のための曲ではありません。
あれ。
今回は,「ファゴット+ピアノ」のためのオリジナル曲を演奏するのではないのか!?

本来は,「ファゴット+管弦楽」。つまり,協奏曲形式の曲です。
何十人もで演奏するオーケストラ・パートを,一人のピアニストに集約するのだから,大変。
ロマン派のヴェーバー作品だからまだ手に負えますが,近現代の複雑怪奇な管弦楽をピアノ・リダクション(しかも常時三段譜!!)にしたものを見ると,「ピアニスト様すげぇ~」と思い,「大変なことをさせてごめんなさい」という気分になるのです。

「ファゴット+ピアノ」にこだわりながらも,この曲を採用した背景には,「この曲はピアノ伴奏で演奏されることも多いため」というのがあります。
「協奏曲はオーケストラ伴奏で演奏したい!!」という願望からか,リサイタルでピアノ伴奏による「協奏曲」はまだ採用したことがありません。
...と言って,オーケストラとの共演がそうしょっちゅうあるわけではないのですが,それでも「モーツァルト」「ヴェーバー」「フンメル」の三大古典協奏曲(??)をオーケストラと演奏したことがあるというのは相当恵まれているのかも知れませんね。

この「アンダンテとハンガリー風ロンド」も,もちろんオーケストラ用の楽譜が出版されており,いつかオーケストラとも共演したいと思っています。

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...とここまで書いておいて,話をややこしくしますが,この曲が本当に最初から「ファゴットの為に」書かれたのか,というと,答えは「ノー」です。

実は,元々は「ヴィオラと管弦楽」のための作品です。
ヴェーバーの兄弟,フリッツ(兄貴なのか弟なのか調べてません。ごめんなさい...)の為に書かれた曲が基になっています。
※編曲者がヴェーバー本人なので,ここでは「編曲モノ」ではなく,「オリジナル」として扱うことにしちゃいます。

ヴェーバーがミュンヒェンのファゴット奏者,ブラントの為に有名な「ファゴット協奏曲 Op.75」を書いた後,もう1曲書こうと考えていました(ちなみに,2曲存在する「クラリネット協奏曲は第1番が『Op.73』,第2番が『Op.74』です)。
もし,ファゴット協奏曲第2番がすんなりと完成していたら,この「アンダンテとハンガリー風ロンド」は「ヴィオラと管弦楽の作品」であり,ファゴット奏者は殆どの人が「知らない」ことになっていたかもしれないのです。
ところが,何かあったのでしょうか,ヴェーバーは「ファゴット協奏曲第2番」の作曲をやめて,過去に兄弟のために書いた「アンダンテとハンガリー風ロンド」のソロ・ヴィオラをファゴットに書き換えて再発表したのです。
変更箇所は,「アンダンテの一部に『間奏』を追加」「ヴィオラの重音をファゴットで演奏できるよう分散和音に変更」といったところでしょうか。

ヴィオラ奏者の皆さんからすると,「俺たちの曲を,最近ファゴット達が演奏してやがる!!」などと憤慨しなかったのだろうか。
それより,自分のために作ってくれた曲を,他の楽器の他の人に作りかえられたヴェーバーの兄弟って...。どういう気持ちだったのだろうか。

...と,考えてしまいます。

もしかして,19世紀って,今よりもずっとおおらかで寛容だったのかな,とさえ思えてきますね。

さて,ヴィオラとファゴットといえば。
僕の弟はヴィオラ奏者です。
8歳離れているので,僕が大学を卒業した頃,まだ音大受験を控えている頃でした。

ある時期,僕が「アンダンテとハンガリー風ロンド」をとある演奏会のために練習していると,同時に弟が大学入試のために「アンダンテとハンガリー風ロンド」を練習する,というカオスなことが起こっていたのです。

ちなみに,弟と出身大学は同じ。僕が卒業した4年後に弟が入学したことになります。
弟が入学した頃,大学の先輩に「あ,先輩お久しぶりです」とかたまに言われていたらしい(僕と間違えた!?)です。
そして年月が経って,弟が大学内である程度顔が知れる(弟は僕よりずっと社交的ですからね)ようになったら,今度は僕が弟に間違えられるようになったとさ。

その影響からか,弟はコンタクト,僕は眼鏡という住み分けが現在も続いているのです(←そんな理由ではないと思いますが。僕がコンタクト入れるのが怖いだけです)。
そして,弟と同世代の演奏家の方々に自己紹介する時に,「ヴィオラ弾きでこんな顔の男知ってますか!?」と言いながら眼鏡を取ると,相当驚きながら理解してもらえることが多いです。

この世界,広いようで狭いものですね!!

KASPAR der Fagottist Op.610

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【曲目解説】タンスマン/組曲【ではない】 [Kaspar]

こんばんは。
ある日突然始まった謎のシリーズ【曲目解説・ではない】。
スマホやガラケーで見ると,もしかしてタイトルの【ではない】の部分が見えなかったりするかも知れません。
今日の曲は,タイトルが短いので,ちゃんと【ではない】まで見えるかな...。

※これは,演奏会当日,プログラムに掲載される「ライナーノーツ」ではありません。演奏する曲にまつわる「どうでもよいおはなし」を,雑多に書いているだけでございます...。

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タンスマン/組曲 (初演奏!!)

昨日,大学時代のエピソードを書いたので,ついでにもう一つ。
当時,ファゴット研究室には,「ふれあいノート」という,専攻生のための「落書き帳」のようなものがありました。
20世紀(世紀末)らしいアナログな感じで,そこには真面目なファゴット談義から,レッスン後の悲鳴,くだらない話,痴話喧嘩,酔った挙句の戯言,他楽器の専攻生がふらっと立ち寄って後輩に対する愚痴を書きなぐっていく...など,流し読みすると簡単に練習時間が2~3時間つぶれる楽しさでした(←練習しろ)。

そこに書かれた内容で,いまだに覚えているのがいくつかあって驚愕なのですが,そこに確か「箪笥男(タンスマン)」という,タンスに手足が生えた,今で言う「ゆるキャラ」のような絵が描かれていた気がします。

気のせい,かも知れません。
僕の勝手な夢だったかも知れません。

だがしかし,だがしかし,だがしかし。

その絵の強烈なインパクトが忘れられず,タンスマンを演奏すると,決まってあの「箪笥男」が頭の中によぎるのは確かです。

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タンスマンは,ポーランドの作曲家,ピアニスト
ピアニストとして高名であり,昭和天皇の御前で演奏したこともあるそうです。
彼の「ピアノ協奏曲第2番」は,壮大なオーケストレーションと華麗なソロパートで曲がとっても盛り上がります。また,「ピアノのためのソナチネ第2番」では,ちょっとジャズな感じがする,それでいて「ソナチネ」というには謙虚すぎる位,しっかりした構成と楽しげな音楽が進んでいきます。
「ピアノ協奏曲」も「ソナチネ」も,何曲かあるのですが,僕はどちらも「第2番」が好みですね。

ファゴット吹きにとっては,「ソナチネ」「組曲」の2曲が有名ですが,どちらも前述のピアノ曲に比べると,またタイプが違う感じがします。
どちらもピアノ・パートに技巧的なパッセージが見られるものの,どちらかというと「ファゴットの伴奏だぞ」という配慮がしっかりなされている。そして,間奏となったら「それいけっ!!」とばかりキラキラと輝く。
その対比が楽しいと思います。
「ソナチネ」「組曲」どちらにも言えるのが,第3楽章の伴奏にギター的な感じがするのですが,いかがでしょうか。
どちらも「e-moll(ホ短調)」ですし,和音の感じがなんだかギターっぽい気がするのですね。
「ソナチネ」は「みみみみっみっみっみっ」って始まるし,「組曲」は「み...み...み...み......」って始まるし,「ミ」の音が大好きな僕はどうしてもテンションが上がってしまいます。

※ちなみに,一番好きな調は「ロ長調」。ロ長調にあらわれる,Ⅳ度の和音(E-Gis-H)が最高。

タンスマンさんは,ギターの曲もかなり書いていますね。
「スクリャービンの主題による変奏曲」なんて,結構好きです。

あら,全然「組曲」のこと,書いてませんね。
今回のプログラムで唯一「初めて演奏する曲」です。
「初めて演奏する」ことって,1回しか経験できないですよね。
何回か演奏して,得ることもありますが,やっぱり「初めて演奏して,その時に得たもの」って大きい気がします。

今回唯一の「初もの」が僕に何を与えてくれるのか。
とっても,楽しみです。

結局「組曲」のこと,何も書いていない。
...だが眠い。おやすみなさい!!

KASPAR, der Fagottist Op.609

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【曲目解説】ダヴィッド/コンチェルティーノ Op.12【ではない】 [Kaspar]

ダヴィッド/コンチェルティーノ Op.12 (2006年以来,9年ぶり2回目)

大学時代,いつも廊下でトロンボーンを練習していた同期のSくんは,廊下で僕を見かけると,いつも練習を中断して,モーツァルトのファゴット協奏曲をトロンボーンで吹き始める。

「よう!!」と声をかけ,ファゴット研究室に入っても,まだ聞こえてくる。
おぬし,分散和音のところまで吹くんだろう。

...と,予想通り,見事なFの分散和音が聴こえてくる。
しかも,上手い。

そんな事が日常になっていたある日,逆にSくんがあっちからやってきた。
仕返しなどというものではないが,対抗して何かトロンボーンの曲を吹いてみようとするが,思いつくのは,先輩がたまに吹いている,ダヴィッドのコンチェルティーノ(トロンボーンのための。Op.4)。

しかも,ワンフレーズも吹けない。

悔しい!!

当時,その曲が,ダヴィッドの作品だとは知らなかった。
しかも,タイトルまで同じ「コンチェルティーノ」。
ファゴットのそれとは,違う曲なのだ。
いつか,この曲を演奏会で(ファゴットで)吹いてみようと企みながら,過去の微笑ましい(??)出来ごとを思い出すのである。

※ただし,ファゴットの最低音より下のGが1回だけ出てくるので,それを吹くための「延長管」を作らなくてはならない(マーラーのLow-Aを吹く時の筒みたいに)。

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現代にいたるまで,トロンボーン奏者とファゴット奏者にとって重要なレパートリーを作曲してくださったダヴィッドさん。

本業は,ヴァイオリニストである。
それも,かなり高名な。

なにしろ,メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を初演したのだから。
しかも,初演しただけでなく,メンデルスゾーンが作曲するにあたり,色々と意見を述べていたらしい。
これは,かなりの信頼関係がないと,こういった関係にはならないだろう。

現代では,Wikipediaなんてものがあって「ダヴィッド」と入力すれば立ちどころに情報が手に入る。
ところが,僕がこの事実を知ったのは,遠い昔。
まだ大学に入る前の話である。

当時,実家の音楽室は,僕と弟が交代で練習に使っていた。
当然,お互いの楽譜はお互いひっ散らかしっぱなし(笑)。

そこで見かけた弟の楽譜に欧文で「編集:フェルディナンド・ダヴィッド」と書いてあったのだ。
お!?
この人,ファゴットの曲を書くだけでなく,ヴァイオリン曲の校訂などもしていたんだ...。

...と,妙に不思議に思ったものだった。

しかし,まさかメンコンの初演をする程の人だったとは。

そして気になるのは,何故ダヴィッドさんはトロンボーンのために,そしてファゴットのためにソロの曲を書こうとしたのだろうか。

その辺の文献を調べるまでには至ってないのだが,とにかくファゴットのための「作品12」は,まるでヴァイオリン協奏曲のように息が長く,華麗に踊りまわる。

弦楽器の皆さんは,「弓をいかに衝撃なく返すか」を訓練すると言いますが,この曲は管楽器にとって「いかに目立たなくブレスをするか」の訓練に持ってこいだ。

ちなみに,この曲,何とファゴットの代わりにヴィオラ用の楽譜も出ているらしい。
こちらのヴァージョンを見てみると,ヴァイオリニストであるダヴィッドさんが「本当はこういった動きをしたかった」「でも,管楽器はブレスあるからな...」という配慮が見受けられる。

とにかく,「地味」に思われがちなファゴットにとって,ヴァイオリニストが作曲した華麗な曲は貴重である。
颯爽と,軽やかに演奏したものである。

しかし。
どんなに華麗さを追求しても,ヴァイオリン曲の華麗さはケタが違います。
結局,ファゴットらしく。
自分らしく。

...なのですね。

KASPAR, der Fagottist Op.608

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【曲目解説】ノエル=ギャロン/レシタティーヴォとアレグロ【ではない】 [Kaspar]

■ ノエル=ギャロン/レシタティーヴォとアレグロ (2004年以来,11年ぶり2回目)

何故,ただ「ギャロン」ではないのか。
「ノエル」と付くのは何故か(それは,兄の「ジャン=ギャロン」と区別するためだが)。
では何故,「=」でつながっているのか。
そもそも「ノエル」は,ファーストネームなのか,名字の一部なのか。
サン=サーンスのように,何とかというファーストネームがあって,例えば,「太郎・ノエル=ギャロン」なのか。

知らない。

どなたか,知っている方がいたら教えてください。

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とにかく,和声が綺麗な曲。
2004年に演奏した時,この曲はリサイタルのオープニング,1曲目だった。
ピアニスト,りかさんが「開場のベルみたい」と仰った,冒頭の4つの鐘の音を聴いて,低音のCを吹き始める。
このレシタティーヴォは,短く,それでいて印象的だ。
そして,それに続くアレグロの活発さ,中間部のとてつもなく甘美なメロディー
これも,グダグダとする事なく潔く終わる。
行きつけのバーで,お気に入りのアイラモルトを一杯(もちろんトゥワイスアップで)。
居座ることなく,颯爽と街へと消えていく,ダンディーな紳士。

...のような曲だ。

前回演奏した時,まだ20代だったんだなぁ。
時は流れ,僕は音楽準備室のピアノの前で午後の授業の開始を待っている。
始業のチャイムが鳴ると,チャイコばりの和音でチャイムに合わせて「ピアノとチャイムのための協奏曲」を奏でるのだった。
(ちなみに,学校のチャイムはピッチが低く,ピアノと合わせると実に気持ち悪い)

お調子者の若造は,10年経ってどう変わったのか。

何とも,楽しみである。
この曲冒頭の「4つの鐘」で,「今日の授業(=リサイタル)が始まるよ!!」とスイッチが入るのだ。

※ちなみに,YouTube上に,2008年に僕がこの曲を演奏した映像が存在します。よかったら,探してみてくださいね!!

KASPAR, der Fagottist Op.607

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11月になりました(とっくに!!)。 [Kaspar]

皆様,こんばんは!!
11月になり,リサイタルが近付いてまいりました。

現在,着々とリハーサルが進んでおります。
今回のプログラムは「ファゴットのオリジナル曲ばっかり8曲」。
「ソロCDでも作るのか!?」
「もうね,聴く前からおなかいっぱい!!」
などなど,会う人会う人から,様々な反響を頂いております。

...とはいえ,過去に演奏したことがある曲がほとんど。
昔を思い出しつつ,惰性で流してしまわないように,一音一音をほじくり返しながら練習する日々です。
昨年は,あまり知られていない曲が並んでいた為,試行錯誤と錯乱状態の毎日でしたが,今年はあまり悩むことなく,明るく曲と向かい合っています。

しかし!!
だからと言って安泰なんて事は全然ないのですよね。
いざ! 当日!! 本番!!!!

「最初の音が出るまでは」

何回ステージに上がっても,この不安がゼロにはなりません。
皆様に少しでも良い演奏を聴いて頂けるよう,気を引き締めていかねばなりませんね。

晩秋の夜,少し寒さが顔を出す時期ではありますが,かすぱるのファゴットを是非聴きにお越しくださいませ。

早々にチケットをお申込みくださった皆様,本当にありがとうございます。
皆様にご案内を差し上げた後,いつも「もし誰もいらっしゃらなかったら,僕は一人ステージで『無観客リサイタル』をやるのだろうか!?」という不安に陥ります。
この精神不安定になりかねない時期にお申込みをくださる皆様は,本当に神様のようです。
(もちろん,ギリギリ駆け込みで来てくださる方々も,神様のようです!!)

でもさ,そんな事で精神が揺らぐなんて,まだまだ修行が足りませんね。
かすぱるの修行は,まだまだ続くのです。

それでは。
明日も,良い音が出ますように。
皆様に,良いことがありますように!!
おやすみなさい!!

KASPAR, der Fagottist Op.606

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